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下がり段・狭小地を有効活用

真宗大谷派真宗寺

寺院別館新築/設計・施工

RC2146.44㎡/令和65月竣工予定/熊本市東区

 

 

〇課題

計画地は道路から1.3m程下がっており、広さが44坪程、前面道路幅が一部4mないため道路後退が必要となるなど立地条件が厳しく、施工面においても資材搬入や施工方法などに制約のある敷地でした。さらに、住宅地にあり、敷地自体の法的条件も課題としてありました。

近隣が住宅地であることから、ご住職からは、周囲に圧迫感を与えない住宅のような佇まいにしたいというご要望がありました。

 

〇解決

敷地面積が44坪程のため2階建で計画を始めました。計画地が敷地から下がっていることを利用し、建物1階部分を道路より下げることで建物全体の高さを抑え、道路からの見た目の圧迫感をなくして周辺住民へ配慮しました。また、建物外壁に吹付けタイルと木目を採用することでシンプルかつ暖かみのある外観とし、箱型の住宅のような造りとしました。

建物の構成は、1階を法要場、2階を納骨室とし、中間階の玄関ロビーから上下に動線を分ける計画とすることで、空間をわかりやすく構成しました。また、2階フロアに入った際にすぐ空間認識できるような納骨壇の配置とすることで、ストレスなくお参りできるようにしました。エレベータの設置、また通路は車椅子でも通れる幅を確保し、地域の檀家様が歳を重ねても安心して気持ちよくご利用頂けるよう、緻密な計画を行いました。

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